12/22(金)〜24(日) 勝野久美子 型染め展「緑のすみか」(終了しました)

12/22(金)〜24(日) 勝野久美子 型染め展「緑のすみか」(終了しました)
勝野久美子 型染め展「緑のすみか」
12月22日(金)〜24日(日)
11:00〜17:00

首里に住んで4年、首里にお店をかまえて2年と少し。この町で暮らす中で、何気ない風景に心が踊り、出会う人々とのつながりを嬉しく感じることがたくさんあります。

そんな中、ある日、ひとりの女性と出会いました。型染め作家として活動している勝野久美子さんです。
沖縄県立芸術大学で染色を学び、その後、故郷の岐阜に帰った彼女でしたが、学生時代に首里の高台で感じていたやわらかな風をもう一度感じながら暮らしたいと、ふたたび、首里に戻り、作品をつくり続けていました。
彼女にとって首里は、首里城や石畳に代表されるようないわゆる観光の名所ではなく、緑が生き生きと揺れ、のんびりとしたおだやかな空気を持つ場所。そういう日常の中に小さな喜びや美しさを大切に生きる勝野さんの作品は、まさしく、そんな身近な暮らしから生まれています。
「何気ない日々のときめきがずっと遠くまで心を連れていってくれる気がするんです」と勝野さんは言います。そんな「近所の永遠」をテーマに、まるで日記を書くように、身近な風景やその時々の生活から感じたことを、日本の染色技法の型染めで絵を描き、作品をつくっているのです。
そんな勝野さん、新しい活動拠点を岐阜にかまえるため、来年頭には再び沖縄から旅立つことになりました。沖縄を離れる前に、首里で暮らし、自身の作品に大きな影響を与えたこの町で、みなさんに作品を見ていただきたいと、12月22日〜24日の3日間、勝野さんのこれまでの作品を、CONTEで展示することが決定しました。
展覧会のタイトルは、彼女の最新作「緑のすみか」からつけました。彼女が何に惹かれ、どんな世界を見つめていたのか、作品からきっと感じとっていただける3日間です。
(期間中は、通常通りランチ営業も行っております。お食事とともに、ご覧ください)
 
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「緑のすみか」に寄せて 
 
「緑のすみか」は、岐阜の実家の庭でスケッチした植物をモチーフにつくった作品です。
緑が美しい街で緑をたくさん感じながらつくれたら、という想い、そして、「緑のすみか」でみんなで宴している様子がイメージとなって生まれました。
自然がつくり出すひとつひとつの形(葉っぱや花びらや)を見ていると、どれも決して同じではなく、それぞれに個性があり、そのどれもとても愛しいと感じます。
多様であるからこそ美しいこの自然。分け隔てない世界。それこそアートであり、そういう場所にこれからどんどん行きたい、自分の居場所を見つけたい、そんな願いも込めています。
その他、12年前の首里の風景をひとつひとつスケッチしてつくった作品や、陶芸家・中村かおりさんとのコラボ「UTAKATA」の作品も展示いたします。
型染め展「緑のすみか」。ぜひ、足をお運びください。
 
勝野久美子
 
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<プロフィール>
2000年~2006年 沖縄県立芸術大学にて染色を学ぶ。
2006年 個展「手紙」沖縄(首里当蔵公民館)
2010年 こうふのまちの芸術祭2010に参加 山梨(富雪ギャラリー)
2012年 個展「おきなわから手紙」岐阜(場所かさじゅう)
2017年 Flowing out 2017に参加 山梨(竹の湯)
「近所の永遠」をテーマに、日記を書くように身近な風景やその時々の生活から感じたことを、日本の染色技法の型染めで絵を描く作家。布や美濃和紙を染めたり、陶芸家・中村かおりとのコラボ「UTAKATA」では陶器に絵付けを担当する。岐阜県出身。現在、那覇市首里にて制作中。来年拠点を故郷岐阜に移す。


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