6月24日は、ジャズフルート奏者の西仲美咲さん、ジャズシンガーの大城蘭さん、フラダンサーの石川麻衣子さんというウチナーンチュ3人の新ユニットuchinaa miramaiを迎え、「夜コントVol.10」を開催しました。
まずは、ドラムのセバスティアン・カプティーンさんとギターの川崎巽也さん、そして美咲さんのトリオで、「大村御殿」をボサノヴァの解釈でカヴァーした演奏からスタートし、「芭蕉布」や、CONTEがある町の唄「赤田首里殿内」、また、古謝美佐子さんの「童神」など、沖縄の島で歌い継がれた素晴らしい唄の数々が、彼らの演奏によって、新鮮な響きを伴って心地よいジャズとなっていました。
この日は慰霊の日の次の日の開催ということもあり、「Amazing Grace」では平和への祈りが込められ、沖縄に生まれ育った島の心を受け継いでいく3人の意志のようなものがしっかりと伝わったと感じています。
最後の「てぃんさぐぬ花」ではカチャーシーに。みなが揺れ、踊り、沖縄の豊かさがここにあるなあと、嬉しくなるような夜でした。 そして、この日、首里石嶺町で琉球王朝時代から続く金細工(かんぜーく)をつくっている「金細工またよし」の又吉健次郎さんがお越しになっており、次の日が86歳の誕生日ということで、サプライズで誕生日祝いも。昔からこの首里で受け継がれてきた金細工を、同じようにつくり、伝え続け、そして語り継ぐということの意味を体現している又吉さんへの大きな感謝を込め、アンコールは「You are my Sunshain」。それぞれ又吉さんの作品を身に付け、その輝きとともに、自分たちも沖縄の心を伝え続けていきたいと語る3人。 それぞれジャズ、フラというフィールドで活躍している彼女たちが、しかし、沖縄への深い繋がりを感じながら、ジャズやフラというジャンルを越えて3人だからできることを表現する時、それが見事のuchinaa miramaiになっていきます。まだこの日が2回目のライブということで、これからの彼女たちが楽しみになる、その最初に立ち合えたような気がしました。
メンバーのみなさん、参加していただいたお客様、又吉さん、本当にありがとうございました。