宮崎県西都市の山村の集落・銀鏡(しろみ)。この山深い村で縄文時代から続く「星の祀り」を残す神事「銀鏡神楽」とそれを支える人々のドキュメンタリー映画『銀鏡 SHIROMI』が、来月10月8日より沖縄・桜坂劇場で公開されることが決定しました。すでに各地で好評となっているこの映画のオフィシャルガイドブックの編集を、CONTEの川口美保が担当したご縁もあり、10月9日(日)、CONTEにて、映画『銀鏡 SHIROMI』の監督、赤阪友昭さんをお呼びして、トークイベントを開催いたします。
「星への祈りを捧げる銀鏡の人々と銀鏡神楽、そこには、古代の人たちのコスモロジーが残されている」と赤阪さんは言います。
「目には見えないけれどそこにある」星々への祈り。このトークショーでは、映画『銀鏡 SHIROMI』を紐解きながら、アニミズムや縄文、陰陽五行思想などから、かつて星と人々がつながっていた時代のことや星の祈りについて、お話を伺います。
また、星への祈りを捧げる銀鏡神楽の世界を知ることで、私たちの世界がどのようにできているかを語る「神話の力」について考えていきます。
赤阪さんが映画『銀鏡 SHIROMI』を作りながら、そして、写真家として、世界中、神話の残る土地を旅しながら、出会ってきた人々との交流の中で受け取ってきたもの。そこには、私たちが生きる上で、今こそ必要な智慧や物語があります。その物語を、この日、共有することで、世界の広がり、豊かさを、今一度確かめたいと思っています。どうぞご参加ください。
「星への祈りー銀鏡神楽」
映画『銀鏡 SHIROMI』監督・赤阪友昭トークイベント
2022年10月9日(日)
開場:17:00 開演:17:30
参加費:1500円(1ドリンク付き)
○参加方法
ご予約は、CONTE店頭、お電話、メールにてお申し込みください。
Tel:098-943-6239 また、E-mailによるご予約はconteokinawa@gmail.com まで、以下を記入の上、お申し込みください。
1.件名 : 赤阪友昭トークイベント予約の申し込み
2.お名前(代表者のフルネームをカタカナを添えて)
3.お電話番号
4.ご予約人数、またはお問い合わせ内容。
<プロフィール>
赤阪友昭(映画監督、写真家、プロデュサー)
1963年大阪市生まれ。阪神淡路の震災を機に、狩猟採集や遊牧の暮らしに興味を持ち、モンゴルや北極圏など辺境への旅をはじめる。雑誌への写真と文の寄稿、テレビ番組の制作や公共施設での写真展やプログラム制作、国際文化交流プロジェクトのプロデュースなど活動は多岐にわたる。東日本の震災後は、福島の立入制限区域内の撮影を続け、記録映像を福島県南相馬市と共同制作する。映画関係では、ドキュメンタリー映画「新しい野生の地–リワイルディング」(オランダ)の日本語版を制作し、日本全国で劇場公開する。2009年より写真ギャラリー「photo gallery Sai」(大阪市福島区)を主宰。写真家で1996年に亡くなった星野道夫氏とは生前から交流があったことから、彼の死後、その遺志を継ぐようにアラスカの先住民と交流を続けてきた。特に星野道夫の盟友で先住民クリンギットの神話の語り部であるボブ・サム氏とは親交が深く、2000年12月にはアラスカ先住民族クリンギットの古老エスター・シェイを含む6名を日本に招聘し、「神話を語り継ぐ人々」と題した国際文化交流プロジェクトを共に開催する。このプロジェクトで、北海道のアイヌとの神話に関する文化交流や明治神宮での神話のストーリーテリングなどの統括責任者を担う。エスター・シェイは、クリンギットとアイヌの間に民族的な繋がりがあることを感じており、星野道夫氏は、その出会いを強く望んでいたという。また、2008年8月には星野道夫のためにアラスカ州シトカに彼のトーテムポールを立てるプロジェクトも実現する。このトーテムポールは、アラスカのクリンギットの人々に加え、日本からの数十名のボランティアや現地シトカの賛同者らがロープを引いてクリンギットに伝わる伝統的な手法で立てられた。星野道夫のトーテムポールは今もシトカの海辺で日本を向いて立っている。