10/20、akikoさんとG.Yokoさんのライブを開催しました。
それぞれ互いに活動を続けてきた2人ですが、時々、こうして2人でのライブを重ねてきて、2人の音楽的な信頼感がグッと増した印象でした。
はっぴいえんどの「風をあつめて」からスタートしたのも、その歌詞の世界観がG.Yokoさんの歌の世界と重なっていたからとakikoさん。1ステージ目は、G.Yokoさんのオリジナルが中心に、ギターの爪弾きと柔らかく浮遊感のあるYokoさんの歌声が響きます。その歌声に合わせ、akikoさんがウクレレやピアノをさまざまに使いながら、その歌の世界に彩りを与えていくと、アルバム『Survive』のアレンジとはまた違う、G.Yokoさんの歌の中にあるピュアな部分がふっと浮かび上がってくるような感じでした。
また、G.Yokoさんのギターの演奏で、akikoさんがアントニオ・カルロス・ジョビンの「Corcovado」、さらにジャズのスタンダードナンバー「Look For The Silver Lining」を披露。それぞれへの歌の想いなどを語りながらの優しい吐息のような歌がとても魅力的で、聴き入るお客さんたち。
そして2部は、akikoさんがシンセを使い、電子音でリズムやノイズを美しく構成しながら、アンビエントな雰囲気を作って、ジャズのスタンダードやオリジナル曲を歌い上げていきます。akikoさんの歌声自身が、さまざまな感情を呼び起こす揺らぎを持っているので、それが音響と重なり合って、なんとも素晴らしかった!
さらにこの日は、2人の友人である石垣島出身のシンガーソングライター・前花雄介さんがゲストで登場。八重山民謡「安里屋ゆんた」を三線と深く艶やかな唄で披露。G.Yokoさんの合いの手は入ると、一気に沖縄の夜!といった感じに。
そして最後は、まさかの電気グルーヴの「虹」のカバー。akikoさんが作り出すアンビエントテクノな音像に、G.Yokoさんの歌声とメロウなメロディが相まってなんとも気持ちのいい幻想的な世界へ。これは、確かに今の2人だからこそできる演奏だったと思います。
アンコールは、再び前花さんを迎えて、八重山民謡「月ぬかいしゃ」を。akikoさんがこの唄に出会ったのは2011年。石垣島でのイベントで、ちょうど十三夜の夜、G.Yokoさんが唄った「月ぬかいしゃ」を聴いたのが初めてだったそうです。それが同時に、G.Yokoさんとの出会いにもなったといいます。その時から、この唄に惹かれているというakikoさん。その出会いの唄を、この日は3人で、それぞれ違う歌声の魅力が重なり、また一つ、この唄の美しさが響き渡った夜となりました。
とても贅沢な音楽の美しさがギュッと詰まった夜になったと思います。素晴らしいライブをどうもありがとうございました。ここからまた深まっていく2人の表現をCONTEで聴けたらいいなと思っています。