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首里フジコさんとKINOさん姉妹による「姉妹スナックチルダイ」。看板に灯りが点ると、ママたちの人柄、おしゃべり、そして、2人の歌に魅了された人たちが、わらわらと集まってきます。
美味しいお酒と食事、そして、ジャズメンたちの素晴らしい演奏とともに、心慰め、心踊らす姉妹の歌ーー。と、妄想と現実が入り乱れながら、昨夜、CONTEが「姉妹スナックチルダイ」の舞台になりました。
彼女たちが作り上げた「スナック」に、私たち観客は引き込まれ、時にその一員となりながら、歌謡曲から民謡まで、人生の悲喜こもごもに寄り添ってきた歌の数々を存分に楽しむ夜。（しかも、そのアレンジの幅広さと言ったら！ ジャズをベースにしながら、エキゾチックでトロピカルな音楽や、ラテンミュージック、はたまた、エモーショナルなロックまでを横断するのです）さらに「姉妹スナックチルダイ」のすごいところは、ママたちの恋愛遍歴や、架空の常連、てっちゃんや仲村渠さんの人生をも垣間見ながら、さらにぶっ飛んで、宇宙と交信したり、ホラー要素が入り込んだりと、奇天烈な展開が織り込まれること。その瞬間、場末の小さなスナックは、時空を歪ませ、サイケデリックな世界へと私たちを誘っていくのです。
なんのこっちゃ、とお思いでしょうが、本当にそう！
それを姉妹の寸劇が可能にするんですよ。本当にすごいエンターテイメントだなと思います。笑って笑って、グッと泣ける。そこに酒があり、歌がある。最高じゃないですか。
「姉妹スナックチルダイ」、時々、あなたの街の、小さなどこかで、開催されています。
また、CONTEが舞台になるときもあるかと思います。そのときは、またぜひ、扉を開けてお入りください。
