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FAV Timeのカップ

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木のカップは、木の塊を、ひとつひとつ削っていって、掘っていって、止めたところで、完成します。これ以上削ったら違うものになる、その最後の最後までを木工作家は見極める。そうして出現したものは、つくり出した、というよりも、木そのものの存在に心を寄せていった先に「この形があった」という、作家にとっての「出会い」のようなものなのではないかと思います。

それがFAV Timeの木のカップの場合、キャンプやアウトドアで、自然に囲まれ、焚き火を囲み、コーヒーやホットワイン、スープなどを飲むカップにもっとも適した形だった、そういう、必然的な、辿り着いた美しさなのだろうと思うのです。

飲み口のまろやかさや手のひらで包み込む時の温もり、持ち歩く時の軽さ、森の中で使える丈夫さ、強さ、は、やんばるに工房をかまえ、自然への親しみを日頃から感じている木工作家が手がけているからこそです。もちろん、家でも、庭でも、お使いください。