8月20日、日本全国津々浦々を旅する編集者・藤本智士さんを迎えてトークイベントを開催します。
藤本さんは、この5月、新しく自主レーベル「Re:Standard Books」を立ち上げ、そこから小さな文庫本サイズの『取り戻す旅』という本を出版しました。
『取り戻す旅』は、藤本さんが2泊3日で東北を旅したさまざまが綴られています。藤本さんは旅をしながら、人と出会い、偶然に導かれ、必然に動かされ、その旅を面白がり、思考し、旅を続けます。あくまでここに書かれているのは、藤本さんの「非常に個人的な旅の記録」なのですが、その中にこそ、「旅とは何か」「出会いとは何か」「コミュニケーションとは何か」「ローカルとは何か」「編集とは何か」といった、さまざまな発見と実践、そして、藤本さんの編集の哲学があちこちに散りばめられているのです。
藤本さんが旅を通して取り戻していったものを読む時、それは、私たち読者にとっても、何かしらを「取り戻す」ためのきっかけになり得えます。
訊けば、この「Re:Standard Books」は、藤本さんが地方を旅する中で出会ってきたワイナリーやクラフトサケなどの小さな醸造所をイメージしていると言います。果たして、そこにはどんな想いがあるのでしょうか。そして、そこから実際にどんなことを起こそうとしているのでしょうか。
このトークショーでは、「そもそも何を取り戻すための旅だったのか?」なんて話から、この本のことを読み解き、「Re:Standard Books」に込められたさまざまな仕掛け、さらには、これからの出版のあり方や地域編集のお話を伺っていきたいと思います。
そうそう、遅くなりましたが、藤本さんのプロフィールをここで紹介しておきます。
藤本さんは、2006年に雑誌『Re:S(りす)』を創刊し、Re:Standard=「あたらしい”ふつう”を提案する」をコンセプトに、地方から全国にあたらしい”ふつう”を発信・提案し続けている編集者。秋田県のフリーマガジン『のんびり』の編集長や、自著『魔法をかける編集』『風と土の秋田―二十年後の日本を生きる豊かさのヒント』のほか、嵐、佐藤健さん、神木隆之介さんが地方を旅する書籍など、数多くの本や雑誌を手がけてきています。さらには、編集の力を生かして、タイガー魔法瓶と水筒を開発したり、秋田の28蔵が参加する「秋田巡吟醸」の企画プロデュースなどもされたり、「マイボトル」という言葉を生み出したのも藤本さんなのです。
藤本さんの仕事を見ていると、「編集」というものが、紙や誌面を越えたところにあることを感じてもらえると思います。
本づくりや出版について興味のある方はもちろん、地域編集、まちづくり、企業や地域の広報・企画、商品開発などに携わっている方々にもぜひご参加いただけたらと思っています。今の暮らしや地域、仕事のあり方など、もう一度新しく捉え直すきっかけになればと思います。
編集者・藤本智士『取り戻す旅』出版記念トークイベント
「いったい私たちは何を取り戻したいのだろう」
聞き手:川口美保(「CONTE MAGAZINE」編集発行人)
8月20日(火)18:00開場 18:30開演
参加費:1500円(ドリンク別)
*別途ワンドリンクのオーダーをお願いします。
場所:CONTE(那覇市首里赤田町1-17)
○参加方法 ご予約は、CONTE店頭、お電話、メールにてお申し込みください。
Tel:098-943-6239 また、E-mailによるご予約はconteokinawa@gmail.comまで、以下を記入の上、お申し込みください。お電話は営業時間内にお願いします。
1.件名 : 藤本智士トークイベント
2.お名前(代表者のフルネームをカタカナを添えて)
3.お電話番号
4.ご予約人数、またはお問い合わせ内容

<プロフィール>
藤本智士/1974年生。兵庫県在住。編集者。有限会社りす代表。雑誌『Re:S』(2006~09)、『のんびり』(2012~16)、『高橋優 秋田キャラバンガイド』(2016~現在)編集長を歴任。2020年より地域編集を学びあうオンラインコミュニティ『Re:School(りスクール)』をスタート。「マイボトル」という言葉をつくり、未来に出来る限り負荷を残さない社会を提案するなど、誌面に捉われない編集を実践。自著『取り戻す旅』『魔法をかける編集』など。共著『Baby Book』(イラストレーター・福田利之)、『アルバムのチカラ』(写真家・浅田政志)。その他『ニッポンの嵐』(嵐)『るろうにほん熊本へ』(佐藤健)『みやぎから、』(佐藤健/神木隆之介)『かみきこうち』(神木隆之介)など、編集執筆した書籍多数。