うちの店の名前はCONTE(コント)ですが、コントって、フランス語でショートストーリーという意味なんです。そう、お笑いのコントも同じ意味で、芸人たちがひとつの世界をつくり、やりとりの中で物語を見せていく、そういう表現です。
そして「落語」は、それをたった一人で作り出す、究極の表現だと思っています。江戸人情あふれる下町にタイムスリップさせ、薄れゆく人と人との関わり合いに心打たれ、酔っ払いやダメな人たちの馬鹿馬鹿しいやり取りに人生の有り様を見て、新しく更新され続ける落語の中から今の時代の空気を感じる。まるで、映画を一本見たような感動がある。落語の凄さは体験してみてこそわかります。
CONTEでは、そんな生の落語に触れてもらえたらと、ご縁のある落語家をお迎えして、時々、落語会を開催しています。
題して「コントde落語」、来たる12月8日、その第3回目を開催します。
お呼びするのは、「笑福亭べ瓶」さんです。
笑福亭鶴瓶さんの13番目の弟子として、鶴瓶一門に入門したべ瓶さん。今、上方落語界でもっとも勢いを感じる落語家の一人で、この1年、沖縄でも2度の落語会を成功させ、確実にファンを増やしています。その2回とも落語を観せていただきましたが、噺の中にスッと入り込んで、その情景の中を生きる人となって、今、初めて口に出すような瑞々しい言葉を発し、自身も時に涙しながらの熱演は、聞き手までも熱くします。鶴瓶イズムを受け継ぎながら、しっかりと確立した、自身の「べ瓶落語」の世界がそこにありました。
実は、べ瓶さん、何度も落語を諦めようとしたことがあるんですよね。それでも、落語への道を諦められなかった。「これしかない」という想いがあるんだと思います。だからこそ、つねに落語にかける想いは並々ならず、今、落語家として生き続けていけることの意味を、べ瓶さんはよく知っているのでしょう。実際、べ瓶さんの落語を観れば、それがひしひしと伝わります。
今ここに起きることの面白さを実感するマクラを楽しみ、馬鹿馬鹿しさ満載の滑稽噺に笑って笑って、そして、心に迫る人情噺に涙する。落語は初めてという方にも、ああ、これが落語なのか、と、落語を聴く喜びを感じてもらえると思います。
「べ瓶落語」、どうぞご堪能ください。
<笑福亭べ瓶 プロフィール>
1982年兵庫県生まれ。2002年笑福亭鶴瓶に入門。2009年「東西若手落語家コンペティション」優勝、2013年に東京・大阪で初の独演会「ベベコレ」を開催。2014、2015年には「NHK新人落語大賞」決勝進出。2022年には「花形演芸大賞」金賞受賞。舞台などにも出演し、俳優としても活動している。
「コントde落語 Vol.3」笑福亭べ瓶落語会
12月8日(日)17:30開場 18:00開演
参加費:2800円
*別途ワンドリンクのオーダーをお願いします。
場所:CONTE(那覇市首里赤田町1-17)
○参加方法 ご予約は、CONTE店頭、お電話、メールにてお申し込みください。
Tel:098-943-6239 また、E-mailによるご予約はconteokinawa@gmail.comまで、以下を記入の上、お申し込みください。お電話は営業時間内にお願いします。
1.件名 : 笑福亭べ瓶 落語会
2.お名前(代表者のフルネームをカタカナを添えて)
3.お電話番号
4.ご予約人数、またはお問い合わせ内容