CONTE

2025.4.24-5.4 大湾朝太郎写真展

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この4月、沖縄在住の写真家・大湾朝太郎さんの初めての作品集ZINE「まなあたたかい」と「琉球ボルテックス2000-2005」が、Thomas Pressより二冊同時にリリースされます。その発売を記念して、4月24日よりCONTEとet CONTEにて写真展を開催します。
その2冊は、同じ写真家の作品でありながら、異なる、光、生、熱、佇まい、蠢きを宿しています。その2冊の世界をそれぞれCONTEとet CONTEという2箇所で展示する予定です。
2つの会場を行ったり来たりしながら、そこに繋がる大湾朝太郎さんの写真世界をご堪能ください。

「まなあたたかい」
大湾朝太郎さんの近年撮影の未発表作品です。商業写真家としても県内で活躍する彼は、命に係わる持病治療のため、近年に長い入院生活を送りました。その病室から眺めた光景を「ただ撮りたくなった」。そして、退院してからも眼に映る光に対する感じ方が自身の中で変わったといいます。何気ない日常風景、日々の暮らしの中から淡々とレンズに、「いまここにある生」を刻み付けるように撮られたその写真は、どこか生温かく、南の光が眼にじんわりと入ってくるような独自の写真世界観を表出しています。

「琉球ボルッテクス2000-2005」
大湾朝太郎さんのフォトグラファーとしてのキャリアのスタ-トは、2000年代初頭、2009年に休刊となり、今や伝説ともいえる月刊 hands(ハンズ)という沖縄のストリートムーブメント・ネオカルチャーを発信するマガジンでの撮影でした。フォトグラファーとしてもデビュー間もない若き日の彼は、まさに熱く盛り上がりをみせた沖縄音楽やストリートカルチャーに身を投じ、その熱い渦(Vertex)に巻きこまれるようにしてシャッターを切り続けていました。2000年代の沖縄のサブカルチャーの空気を記録した貴重な写真であるとともに、今なお沖縄に響き続けるSoul beatです。一人のフォトグラファーが刻み付けたある時代の熱の渦をぜひ目撃してください。

大湾朝太郎 写真展
2025年4月24日(木)〜5月4日(日)
CONTE、et CONTE
*CONTEは通常通りランチ営業を行います。
写真展は4/18ー22にGARB DOMINGOでも開催されます。

<プロフィ-ル>
沖縄県沖縄市出身。2002年にフリーフォトグラファーとして独立。同年から2009年まで、沖縄の音楽やアート、ファッション、カルチャーを県内外に発信する雑誌「月刊ハンズ」のフォトグラファーを務めた。以降、 現在までアーティストのポートレートやライブなど、音楽シーンを中心とした撮影ジャンルは多岐にわたり、雑誌・広告・CDジャケット・ウェブと幅広いメディアの撮影を手がける。